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住之江三神 御祭神 住之江三神(すみのえさんじん)
  • 表筒之男命(うわつつのおのみこと)
  • 中筒之男命(なかつつのおのみこと)
  • 底筒之男命(そこつつのおのみこと)
住吉の大神様(上記の三柱の神様)はさまざまな御神徳をお示しになられます。

厄祓い・清祓い
住吉の大神様は、イザナノミコトが黄泉(よみ)の国に退(まか)ったイザナノミコトのうじ虫たかれる姿を見た時に受けた穢(けが)れを、筑紫の日向の小戸の檍原(あはぎはら)の海で禊(みそ)ぎした際にお生まれになられました。
この穢れとは汚穢(おわい)や不浄ならず一切の正常でない状態を指しており、このようなご誕生の様から、大神様は厄祓い・清祓いの御神徳をお示しになると考えられています。
厄年の厄除け、忌年の厄祓い、諸々のわざわい・ケガ等が続くことへの清祓いなどのため、大神様の御神徳を求めて古くより多くの人々が訪れています。

出世・学問
住吉の大神様は和歌三神筆頭に挙げられており、白髪の老翁に姿を変え度々世に現れて数多くの和歌を詠まれています。
その昔唐土の白楽天が、日本の知恵を試そうとやって来たときに、目前の景色を見て

『青苔衣を帯びて巌の肩にかかり 白雲帯に似て山の腰をめぐる』

(衣のように見える青苔は巌の肩あたりにかかっており、山の中腹には帯に似た白雲が山をめぐるように取り巻いている。非常に美しい光景である)

と歌ったところ、漁夫に化身した老翁(大神様)が即座に

『苔衣着たる巌はさもなくて きぬ着ぬ山の帯をするかな』

(苔の衣をまとった巌はそれほどでもないが、青々とした衣を着た山が白い雲の帯をしているのは非常に美しいものです)

と歌って返しました。これを聞いた白楽天は、貧しい漁師であってもこのような素晴らしい歌を詠む日本の国に恐れをなして逃げ帰ったと言われています。(これは謡曲にある話です)
和歌は学問と同一と見なされ、出世には最も必要とされるものでした。そのため、大神様は学問の神として、また出世神として崇敬され、初宮詣、受験、進入学等のおり近郷近在より多くの参詣があります。
なお、謡曲高砂(たかさご)に出てくるように、大神様は芸能神としての一面も持ち合わせています。

交通安全・海上安全
神功(じんぐう)皇后の三韓征伐のおり、幾多の困難に遭われるたびに住吉の大神様が現れて助けられ、見事新羅を征して無事に帰り着くことができました。
このようなことから大神様は海の神として崇敬されてきました。したがって、海神として航海安全の神としても、霊験あらたかです。

安産
やはり三韓征伐のおり、産月間近な神功皇后の玉体を守り無事に応神(おうじん)天皇がお生まれになりました。
このことが大神様の御神威の賜として広く崇敬を集め、今日に至るまで、安産の神として崇められています。また、子供の健やかな成長を祈願して、満1歳の時の大祭にお詣りする子育(こだち)まいりが知られています。

商売繁盛
往時の諸外国との交易には船が用いられましたが、大神様の守りにより安全に航海することができ、商業がたいへんに発達しました。このことから大神様は商業繁栄の神ともされています。

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